おはようございます。プリントダップの乙川です。

本日は秀逸なサスペンスホーラーの映画を紹介します。
夏の夜にぴったり。是非お一人でご覧いただきたい作品です。

発表は1975年イタリアです。日本へ輸入されたのはそれから３年後、1978年の公開となりました。邦題は「サスペリアＰＡＲＴ2　」（ＰＡＲＴ2となっていますが、サスペリアとの関係は監督が同じということだけで、特にありません。サスペリアという映画がＨＩＴしたので、興業的な意味でＰＡＲＴ2としたようです。）といいます。レンタルビデオ屋さんに行けばあると思います。

サスペンスホラーといいましたが、どちらかというとサスペンス色の方が強く、ホラーと呼んだのは犯人（殺人）の異常性が強い為で、出てくるのは生身の人間だけで、お化けなどは出てきません。さて、この映画で有名なのが予告篇なのですが、
この人形が迫ってくるシーンをメインとした構成となっています。どうもからくり人形のようで、上下に揺れながらこちらに迫ってくる姿はなかなか怖いです。顔は「まちゃまちゃ」に似ていますが、関係ありません。笑

重要なのは、本編でもこの人形が殺人シーンに使われるときに「脅かす」「怖がらせる」という為だけに登場するのですが、それはすなわち観客に対しても同じ作用をしていて、この監督（ダリオ　アルジェント）は、全編に渡り「怖がらせる」ための具体的表現を見事に映像化しているのです。しかも芸術的美しさです。この人形の顔も芸術的に怖いです。他にも「怖美しい」シーンがいくつもあります。サスペンスなので基本の脚本は殺人と犯人捜しとなりますが、犯人捜しはあまり重要ではありません。複雑な人間関係もでてきませんし、案外途中で犯人が分かってしまうかもしれません。しかし、あなたがこれを最初から最後まで見ることができたとしたら、かならず「えーっ」といって最初からもう一度かならず見ることでしょう。
ネタばれになるので理由は書きませんが、その時はこの監督うまいなあと思っていただけると確信しています。さあ、寝苦しい夜はこんな映画を見て、涼しくなってはいかがでしょうか。

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