家庭でお月見を楽しもう
日本では古くから中秋の名月をはじめ、きれいな月をめでる習わしがありました。石川県児童文化協会といしかわ子ども交流センターの共催で、「家庭で月見を楽しもう」という催しを行いました。
9月24日の振替休日、いしかわ子ども交流センターに30名の子どもと保護者が集まりました。ちょうどこの日は中秋の名月にあたります。まず、お月見のいわれや面白い風習について、お話を聞きました。
続いて、お月見の詩を作ります。昔は和歌を作ったことに由来します。昼間の行事なので、実際の月を見ることはできません。代わりに月見の写真を見て作りました。小学5年生の女の子が、猫が月見をしている写真を見て、こんな詩を作りました。
ねこが月見をしています。
青い目を黄色に染めて。
きれいだなあ。
さて次はお待ちかねのお団子作りです。しらたま粉に水を加えてこね、耳たぶくらいの柔らかさにします。それを小さく分けて、お団子を作ります。それを熱湯に入れると、沈んでいたお団子がやがて浮き上がってきます。2分待って出来上がりです。あんこや黄な粉を付けて食べると、これが思った以上においしいのです。どのグループも上手に作れました。
そのお団子を食べながら、美しい音楽を鑑賞しました。今年のゲスト演奏者は、オカリナの水口志華子さんです。部屋いっぱいに澄んだ音色が広がり、お月見の雰囲気がいっそう盛り上がりました。
日本の情緒ある習わしを現代風にアレンジし、月見の伝統を未来につなげたい。私たちの願いはきっと参加してくれた子どもたちに届いたに違いありません。